一昨日、昨日の越生キャンプ場に行く坂道の途中で考えた。なぜ登れないのだろうか? 人間の筋肉の中で足の力が一番強かったように記憶している。ならば上半身を引き付けつつ漕ぐアップライトよりも、リカンベントの方がストレートに足の力を使えるように思えるのだが、実際は上り坂になるとロードにはかなわないというのが定説であるし、実際のところ物見山でもそうだった。
 ひとつにはリカンベントの乗車姿勢が通常走行の場合、腹筋・背筋をほとんど使わなくて済むといことがあるのではないか。それでも力を入れて漕ぐ場合には腹筋・背筋が必要になってくる。つまり平常では使わない筋肉を使わなくてはならないわけである。これが、アップライト、特にロードレーサーなどの場合には通常の走行でも腹筋・背筋を使う為、常日頃からある程度の訓練ができていることとの差が出てくるのではないだろうか。これを克服するためにはリカンベントに乗る以外の訓練が必要になってくるだろう。
 もうひとつは、足の筋肉の持久力の問題があるだろう。強い力が出せるといっても狭い範囲の筋肉しか使わない為に、その部位の疲労が一気にたまりやすい。全力を出せる時間が短いということだ。これもペース配分だけでは対処しきれるとは思えないので、持久力の付くような訓練を繰り返すしかないであろう。

 つーこって、坂が速くなりたいリカンベント乗り、そー、そこのあなた! 特訓だよ! 特訓!! 腹筋・背筋を鍛えて持久力のある足を作ってロードの連中をごぼう抜き!! あたしの理論を証明しとくれ。
 あー、あたしゃべつに訓練するくらいなら速くなくてもいいから、つーか、ツラいのキライだから………