工事現場

 目白通りと山手通りの交差点はいつまでたっても工事中のままである。一体何をそんなに工事してるんだか。地下トンネルだかなんだか知らないが、そんなにかかるものなのだろうか。ここまで長期に渡るならば*1ベースを道路上にせず、隣接した空き地をベースにしてトンネル掘り進むワケにはいかんのか……。なんかもう、そこが工事しているのが当然のような感覚になっている。
 昨日の帰りにその交差点で信号待ちになった。そこに赤い点滅ライトが張り巡らされているのが目についた。ホースの中にクリスマスの電飾が入っているようなものである。それを見ているとまるで光が流れているような錯角に陥る。右から左へと。
 赤だけではなく色々な色が混じっていたら綺麗だろうにとぼんやり眺めているうちに、何故流れるように見えるのだろうと考え始めた。流れるように見える為には三点以上のうちの一つの電球が点灯している必要があるハズであるが、どう見てもそんなに光と光の間隔があるようには感じられない。目をこらしてタイミングを測りつつ位置を確認してみても、等間隔の電球が交互に光っているだけのように見える。おかしい。実は電球は等間隔ではないのか? なんの意味もないな。近寄って確認しようにもそれがあるのは中央分離帯だ。
 などと色々考えを巡らせた後で思い当たったことがある。心を落ち着けてもう一度見てみる。
 光が左から右へと流れ始めた。

*1:何ヵ月単位ではなく何年単位である。