自動車の左側にカメラだと

 自動車に限ったことではないのだけれども、なんでこーなんでも簡単便利にしてしまうのだろうかな。まー、それがメーカーとして商品を売る為の方向性ではあるのだろうけれども。どんなに操作が簡単になったところで、自動車それ自体の危険性が軽減されるワケではないのにな。なんたってリッターカーでも1t近く、ミニバンや高級車となれば2t超えてるものも少なく無い。歩くような速度で走っていても人を押しつぶすぐらいのことは難無く出来る質量だ。そんな物を動かしているという実感を持たずに運転している人がほとんどなのではないだろうか*1
 だから、今年の様な大雪とかいうとその辺が露呈してくる。雪道は車の挙動が顕著に現れるとか言っても、日頃から車の挙動など感じていない*2のだからしょうがない。車の性能を超える状況になると、車の性能を自分の技量と勘違いしている運転者では対処できないのだから。これは恐い。
 でもって今度は車を寄せやすい様にカメラをつけてくれるようだ。要するに「車両感覚が取れていなくて運転するのが恐い〜」とか言っていた人達が、これなら大丈夫と運転するようになるワケだ。ますます恐い。
 自動車は便利なものだ。誰でも使いたいだろう。ところがとっても危ないものなので、扱いづらいということが一種のフィルター的な役目を果たしていたと言うところを、もう一度見直してみる必要があるように思うところ。
 ああ、別に日野自動車さんに文句言ってるワケじゃありませんので御理解の程を、時代の流れだからねー、しゃーないっちゃしゃーない。個人的にはパワステも後方確認のレーダーも、無くて構わないと思っている。ステアリングも切るタイミングで大して力はいらないし、レーダーも車両感覚の問題。エアバックも、その必要のない人に運転して欲しいトコロだ。てか、行政の方々は運転免許を簡単に渡し過ぎと思う今日この頃。

*1:運転中の携帯電話とかいまだに見かけるし。

*2:最近の車は乗り心地いいからなー。ほんと判らない。