ヘルメット

 時折、自転車のヘルメットは絶対に被るべきであると言う人がいる。中には安全の為だけではなく、事故をおこした相手の負担のことにまで言及する人もいる。
 人間の頭は40cm程度の高さからコンクリートなどの硬い床に落とすだけで死亡に至ると聞いた事がある。とすれば、その人の主張する理屈は自転車には留まらず、一般の歩行者にも言えることなのではないか。それに、自動二輪を長く乗っていた身としては、自転車用ヘルメットのプロテクト性能には疑問を持つ。ヘルメットは絶対という人はその辺はどのように考えているのだろう。自動二輪用、それもフルフェイスの方がより安全には決まっているのだから。後は体のプロテクト。革つなぎに脊髄パットというのはムレそうだが、モトクロス用のプロテクターなら無理すれば着用して走れないこともないと思うのだが……
 要はどこで線引きをするかということになるのだろう。より安全なヘルメットを。とか、歩行者もヘルメットを被るべきであると言う様な話は聞いた覚えが無い。なんか中途半端に思えてしまう。
 道交法で規定されていない以上、それを必要と思って自分が被るのは良いが、他人にまで強制するのはどんなもんだろう。
 自転車のオフ会などで、主催者が参加条件としてヘルメット必須とかするのは理解できる。万が一の時の事を考えるのも主催者の義務であると思うし、そうする権利も有していると思うからだ。
 だけれども、ただ、道路を走っている人を見て、もんくたれるのは間違っていると思う今日この頃。